二 江戸の「地口かるた」の原点は上方の「粋ことばかるた」 (二)もう一つの「粋ことばかるた」 もう一点手元にあるのは、やはり江戸時代中・後期(1704~1854)に属するがまだ「いろは順化」は生じていない。カードは縦五・一センチ、横三...
四 「舞台芸能絵合せかるた」から「芝居遊びかるた」への変化 (二)「譬え合せかるた」 こうした変化は様々なタイプのかるたで生じて、各種の「いろはかるた」が出現したものと思われるが、「譬えかるた」の場合は少し違った経路をたどって...
一 近代日本人の対外進出と花札 (二)ハワイの日本人移民と花札 花札を実際に遊技具として多く使ったハワイでは、日本人移民の増加と共に花札が持ち込まれた。たまたま熊本県出身の移民が多かったので、ハワイの花札...
三 「百人一首歌かるた」の動向 (二)子ども用「美術教育百人一首」の登場と衰退 もう一つ、近代の日本での「百人一首かるた」というと見過ごせないのが、明治二十年代(1887~96)以降に、もっぱら子どもを対象にして「教育玩...
五 復刻作業の反省 (三)「蝙蝠龍」のカルタと「火焔龍」のカルタ このことはさらに、「三池カルタ」の「龍」のカード、その図像の問題に飛び火する。復元「三池カルタ」の「一」のカードには「龍」の図像がついている...
三 空前の花札ブームの到来 (五)司法官弄花事件とその衝撃 この時期に起きた衝撃的な事件が、現職の最高位の裁判官である大審院の判事たちが金銭を賭けて違法な花札賭博を行っていたと非難される司法官弄花事件...