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江戸期かるた文化の研究(一覧)

(二)すんくんカルタの発見

しかし、ここに研究を進めるうえでの強力な助っ人となる物品史料が現れた。元禄年間(1688~1704)末期のものと想定されている「すんくんカルタ」の版木である。これを発見した山口吉郎兵衛が『うんすんかるた』[1]で初めて紹

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(一)蝙蝠龍と火焔龍

日本に伝来したヨーロッパのカルタには、押しなべて四つの紋標に一枚ずつ、合計四枚、龍の図像が付いたカードがある。それを良く見ると、①「九博蔵品」、②「西沢旧蔵品」、③「南蛮文化館蔵品」、④「明治期木版品」では蝙蝠のような羽

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(二)うんすんカルタ模様の器物

ここで、「うんすんかるた模様」とされる器物について簡単に見ておこう。これらは骨董品として古くから珍重され、高額で売買されてきたが、元来は茶席の用具ないし遊郭などの家具、什器として制作されたものである。美術に造詣が深かった

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(一)謎の多い「うんすんカルタ」

貞享三年(1686)刊の『雍州府志』[1]において、黒川道祐は、「宇牟須牟加留多(うんすんカルタ)」を「かう」や「おいてう」と並ぶ「博奕の戯」として切り捨てた。私は、日本に最初に伝来した「カルタ」という遊技法は、「オンブ

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2-5 うんすんカルタとすんくんカルタ

うんすんカルタ遊技(八人メリ、熊本県人吉市) 目次 一 謎の多い「うんすんカルタ」 二 うんすんカルタ図像の比較研究 三 「すんくんカルタ」が照射する元禄年間末期のうんすんカルタ 四 うんすんカルタの文献史料 五 うんす

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(二)うんすんカルタの制作地は二箇所

これまでの検討で明らかにしたように、二条通付近の絵草子屋で制作されていた手描き、手作りのカルタでは、例えば「ソウタ」図像の女性から坊主への変化が起きた痕跡がない。この地域で制作されていたカルタでは、一組四十八枚の伝来のカ

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(一)うんすんカルタの発祥

さて、うんすんカルタの歴史にかかわる史料は以上に尽きるものであるが、物品史料、文献史料、人吉市の伝承史料を見たうえで、私には、なお、その歴史像が明確に把握できていない。今回書いたものもそこら中で分からないを連発しており、

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(一)江戸時代の文献史料は希少

うんすんカルタの歴史、とくにその遊技法の歴史がよく分からない理由の一つが、文献史料の不足である。これまでに明らかになったものでは、江戸時代中期(1704~89)の大田南畝『半日閑話』[1]と江戸時代後期(1789~185

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