三 めくりカルタの流行(一覧)

(三)めくりカルタの流行と芸者の嘆き

山東京伝の『寓骨牌』よりも少し早く天明三年(1783)刊の井久治茂内作の黄表紙『下手癖永物語』[1]も京伝の作品に匹敵するめくりカルタ趣向の傑作である。「太鼓の二」と「おキリ」が駆け落ちしたところ、「おキリ」に懸想してい

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(一)山東京伝はめくりカルタ好き

この時期に江戸で活躍していたのが戯作者の山東京伝である。京伝もめくりカルタが大好きで、デビュー作と思われる安永七年(1778)刊の『お花半七開帳利益札遊合』[1]からして『咲分論』の真似をしてめくりカルタをもじった作品で

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