一 「舞台芸能絵合せかるた」の歴史 (六)「舞楽かるた」、「謡曲かるた」 舞楽合せかるた(所蔵者不明、『江戸の遊戯』) 以前に『王朝のあそび』で、「舞楽かるた」が紹介された。舞台芸能の絵合せかるたにいかにも似つかわ...
二 うんすんカルタ図像の比較研究 (一)蝙蝠龍と火焔龍 うんすんカルタ(上・蝙蝠龍、下・火焔龍) 日本に伝来したヨーロッパのカルタには、押しなべて四つの紋標に一枚ずつ、合計四枚、龍の図像が付いたカ...
一 子供向けの近代「イロハかるた」の成立 (二)「教育」を冠したイロハかるたの登場 明治二十四年(1891)に東京の神田區元柳原町の山崎暁三郎から『教育いろは』と称される七五調で、四枚一組の、今でいえばラップのようにリズミカ...
四 源氏物語かるたと百人一首かるた (三)百人一首かるたと源氏物語かるた かるたとしての広がりという点からすると、百人一首かるたの勝ちであった。江戸時代の全期を通じて、さまざまな歌合せかるたが存在した。伊勢物語、古...
二 『雍州府志』巻七、「賀留多」の解読 (七)「賀留多」第四文節、カルタ札を用いる博奕遊技法 賭博遊技カルタ(左:めくりカルタ、右:かぶカルタ、いずれも幕末期) 黒川は第四文節でさらに別の遊技法の説明に進み、「或又謂加宇、又謂比伊幾、...