(三)明治年間の「譬え合せかるた」

明治期譬え合せかるた

 

一方、「明治期譬え合せかるた」では、残存する七十四句の内容は次のようなものである。

明治期譬え合せかるた③
明治期譬え合せカルタ②
明治期譬え合せかるた①
明治期譬え合せかるた⑤
明治期譬え合せかるた④

「犬もあるけは(一)」(犬も歩けば棒にあたる)

「鰯のあたまも(一)」(鰯の頭も信心から)

「いつも(十)」(いつも正月)

「論語読の(二)」(論語読みの論語知らず)

「八十の(一)」(八十の手習い)

「花はみよしの(十)」(花は三芳野人は武士)

「早うしも(二)」(早牛も淀遅牛も淀)

「仏の顔も(四)」(仏の顔も三度)

「へたなまとにも(一)」(下手な的にも中る矢はある)

「蟷螂が(十五)」(蟷螂が斧を以て隆車に向かう)

「とうだい(一)」(燈台下暗し)

「唐人の寝言(一)」(唐人の寝言)

「とびが(五)」(鳶が鷹を生む)

「ちやうちんに(一)」(提灯に釣鐘)

「ぬかに(一)」(糠に釘)

「ぬかん太刀の(二)」(抜かぬ太刀の功名)

「ぬれ手で(点数なし)」(濡れ手で粟)

「盗人の(点数なし)」(盗人の昼寝も当がある)

「鬼も十八(点数なし)」(鬼も十八番茶も出花)

「同じ穴の(点数なし)」(同じ穴の狐)

「陰陽師(一)」(陰陽師身の上知らず)

「笑ふ門には(八)」(笑う門には福来る)

「かには(一)」(蟹は甲に似せて穴を掘る)

「金がかね(六)」(金が金を儲ける)

「勝て兜の(四)」(勝って兜の緒を締めよ)

「歌人は(十五)」(歌人は居ながら名所を知る)

「かひるのつらに(一)」(蛙の面へ水)

「雁がとべは(四)」(雁が飛べば石亀も地団駄)

「勘定あふて(一)」(勘定合うて銭足らず)

「よい中に(一)」(好い中には垣をせよ)

「大佛の(二)」(大佛の柱を蟻がせせる)

「大名の火くばり(二)」(大名の火にくばる)

「玉みがゝざれば(六)」(玉磨かざれば宝とならず)

「竹の先に(一)」(竹の先に鈴をつけたよう)

「立板に(一)」(立板に水)

「短気は(二)」(短気は損気)

「袖の(四)」(袖の振合うも他生の縁)

「鶴の子(四)」(鶴の子は鶴になる?)

「月夜に(絵札欠)」(月夜に釜をぬかれる)

「ねこに(一)」(猫に小判)

「泣ツつらに(一)」(泣き面に蜂)

「なす時の(八)」(済す時の閻魔顔

「向ふ猪には(四)」(向う猪には矢立たず)

「うりのつるには(五)」(瓜の蔓に茄子はならぬ)

「馬の耳に(二)」(馬の耳に風)

「氏のふて乗る(四)」(氏のふて乗る玉の輿)

「のらの(六)」(のらの節句働き)

「のみと言はゞ(一)」(鑿と言はば槌)

「くらがりから(二)」(暗がりから牛を引き出す)

「くさつても(二)」(腐っても鯛)

「やみに(絵札欠)」(闇に鉄砲)

「下駄の(一)」(下駄の後ろの良く減る者は親不孝)

「けつこう(十五)」(結構真赤)

「御用(三十)」(御用が先?)

「是にこりよ(三十)」(是に懲りよ道斎坊)

「弘法も(絵札欠)」(弘法も筆の誤り)

「古郷へは(二)」(古郷へは錦を着て帰る)

「こんやの(一)」(紺屋の明後日)

「えてに(二)」(得手に帆を上ぐる)

「あかけりや(一)」(明けりゃ月夜)

「朝日(十)」(朝日に霜)

「あみだも(二)」(阿弥陀も銭ほど光る)

「さらに(一)」(皿に桃盛る)

「三人よれは(一)」(三人よれば文殊の智恵)

「三番叟(六)」(三番叟を踏む)

「ゆうれいの(点数なし)」(幽霊の浜風)

「じやの道は(一)」(蛇の道はへび)

「信あれは(二)」(信あれば徳あり)

「ゑんの下のまひ(六)」(縁の下の舞)

「人は一代(八)」(人は一代名は末代)

「ひざがしらで(五)」(膝頭で江戸へ行く)

「もちは(六)」(餅は餅屋)

「膳の上に(二)」(膳の上の箸)

「すつぽんと(絵札欠)」(すっぽんとお月様)