九 ポール・エーマン

エーマン「百人一首、序章と翻訳」

 

高等学校の語学教師や通訳者などをしていたポール・エーマン(Paul Ehmann)は最初の和独辞書の制作に関わり、また独訳百人一首の著者としても知られているドイツ人である。エーマンも「東アジア自然科学、民族学ドイツ協会」のメンバーで、「百人一首、序章と翻訳」[1]という報告を寄せている。ここでは百人一首の成立についての日本文学史としての説明が詳細にあり、その後に百人一首かるたといろはかるた、詩かるたについて言及し、次いで、百人一首の遊技の方法を三種、「組」「源平」「散」として紹介している。


[1] Paul Ehmann, “Die Lieder der Hundert Dichter. (Hyakunin Issu.) Eingeleitet und  Übersetzt.”, Mittheilungen der Deutschen Gesellshaft für Nature- und Völkerkunde Ostasiens. Heft 7, s.193.