二 元禄年間後期の花合せかるたの発見 (三)後世の花札図柄との異同 後世の花札の図像との関係で、対応するこのかるたの紋標で、個別に気になる札が何枚かある。 元禄年間花合せかるた(橋上の歌人等) 紋標・桜の生き物札が消失しているので、そこに鳥が描かれていたのか、すでに幕が描かれる御殿桜になっていたのかが不明である。 紋標・杜若の生き物札には八つ橋があるが、そこに公家の座る姿がある。あるい... 館長
二 元禄年間後期の花合せかるたの発見 (二)花合せかるたの百紋標の内容 この花合せかるた札の紋標は札の上の記載に従えば次の様に整理される。参考までに( )内に私の判断で今日の表記を加えた。 元禄年間花合せかるた① 元禄年間花合せかるた② 元禄年間花合せかるた③ 元禄年間花合せかるた④ 【あ行】朝顔、あざみ(薊)・一枚欠、あほひ(葵)・一枚欠、あま茶(甘茶)・一枚欠、あわ(粟)、いちはつ(一... 館長
二 元禄年間後期の花合せかるたの発見 (一)元禄年間後期、土佐光成筆の花合せカルタ この時に発見された新史料は、元禄年間(1688~1704)、多分その後期(1698~1704)の花合せかるた一組である。百紋標・四百枚の内、百紋標・三百六十三枚が残されていた。正式には、「寶永二年拝領花合せかるた」(元禄後期手描き花合せ(1)、元禄後期手描き花合せ(2)、元禄後期手描き花合せ(3)、元禄後期 手描き花合... 館長