MONOGRAPH(一覧)

五 「歌合せかるた」の凋落

江戸時代のかるた文化で、明治維新後の武家社会の崩壊の影響をもっとも強く受けたのは「歌合せかるた」の没落である。この時期に、「百人一首歌合せかるた」「源氏物語歌合せかるた」「伊勢物語歌合せかるた」などの図像の付いたかるたも

続きを読む »

四 「西洋かるた」の登場

 幕末の開国以後に、外国のカルタが流入してきた。神戸や横浜の外国人居留地は治外法権地域であり日本の警察権が及ばず、遊郭では遊女も賭博に親しみ、賭博場もあり、そこに日本人客も通っていた。まずは中国の紙牌が使われた。明治五年

続きを読む »

三 いろはかるたの興亡

幕末期から明治初年にかけては、江戸で製作されて流行した木版画の「いろはかるた」類では、伝統的な「いろは譬えかるた」の周辺に教訓的な新内容の「いろはかるた」が登場した。また、前代から盛んだった「芝居遊びかるた」「言葉遊びか

続きを読む »

二 赤犬棒いろはかるたの成立

東京でも江戸の社会からの変化は緩慢であった。明治初期(1868~77)のいろはかるた(題名、作者不明)を見てみると、男性では断髪は実現されているがなお丁髷に和服姿が多く、女性では旧来の髪型、和服姿である。わずかに「ら」の

続きを読む »

一 文明開化の時代

江戸幕府の崩壊と明治政府の下での近代国家の形成は明治初年(1868~77)に始まったが、それと日本社会の近代化との間には約二十年のタイムラグがある。明治二十年(1887)ころまでの日本社会では、江戸時代の文化が色濃く残っ

続きを読む »

(四)白河藩等で盛んだった「漢詩かるた」

中国文化の影響を強く受けている日本では、それにかかわる独特のかるたが江戸時代初期から考案されてきた。なかでも漢詩のかるたは、第一句、第二句を一枚のカードに書き、第三句、第四句をもう一枚のカードに書き、両者を合せ取る遊技と

続きを読む »