二 十五が勝数の「きんご」の遊技法 (一)愛知県に残った「四一」という遊技法 カブ遊技図 (『繪本鹿の巻筆』貞享三年) 大正年間(1912~26)の取り締まり当局による名古屋地域の博奕の報告書では、花札を使う「四一(シ...
一 中国のカルタ (五)筑後・三池村でのカルタ制作と中国人の関わり カルタが日本に伝来してまもなく、安土桃山時代に武士階級の間にその遊技具への大きな需要が生じたが、それに応じて最初にカルタのカード制作が行われ...
三 一紋標・四枚の「絵合せかるた」の歴史 (四)絵合せかるた札は江戸期のミニアチュール絵画の粋 絵合せかるたのかるた札は散逸が激しいが、何点かの遺品がある。その中で特筆するべきなのは兵庫県芦屋市の滴翠美術館が蒐集した何点かのもっとも古く...
四 「三池カルタ」の復元 (七)裏紙の「縁返し」、「クリ」、「角出し」 似たような事情が裏紙の縁返し(へりかえし)幅の問題にもある。松井に依頼したのは、滴翠美術館蔵の「三池カルタ」なみの縁返し(へりかえし)幅であ...
4-1 江戸はかるたの王国①「芝居遊びかるた」 二 「絵合せかるた」の研究史 「絵合せかるた」については、山口吉郎兵衛以降にはあまり研究の進展が見られなかった。さまざまな古いかるたが発見され、時には古書店や骨董市をにぎ...