二 「南蛮カルタ」を改良して成立した「天正カルタ」 (四)保存状態に疑問の多い「カルタ版木重箱」 天正カルタ版木重箱 (神戸市立博物館蔵、江戸時代初期) 次に検討するのは⑦の神戸市立博物館蔵の「カルタ版木重箱」である。これは大正年間(19...
一 百人一首歌仙絵画の変遷 (四)上畳描写の変化を示す実例 上畳が登場した例としては古い時期のものとなるが、私が所蔵する「飛畳三十六歌仙絵色紙」では、畳が茵(しとね)のように立体的に描かれていて、歌人...
二 『雍州府志』巻七、「賀留多」の解読 (四)「賀留多」第三文節、①カルタ札の配分法 次が問題の第三の文節である。ここでは、二種類の遊技法を説明している。『雍州府志』は京都の名産品を紹介しているのだから、カルタの説明は第二文節...
四 花札の遊技法とその意味するところ (二)花札の遊技法の意味すること 花札の遊技法には、江戸時代の女性らしさを求める文化が見える。すでに絵合せカルタは上流階級の女性が愛好する遊技として始まったことを紹介したが、...