MONOGRAPH Namban Carta: Resurrected after 450 Years Takashi Ebashi English/Japanese 次のページ 1 2 3 4 5 6
一 伝来の天正カルタを使う「合せカルタ」遊技の歴史 (一)「絵合せかるた」の遊技法の他のカルタへの浸透 江戸時代中期(1704~89)に、フィッシング・ゲームを一組四十八枚の海外から伝来のカルタでも行おうという機運が生じた。日本式かるたと伝来の...
一 大正文化で栄えたトランプ遊技 (二)トランプの国産化と輸出の増加 上段:パーフェクション社No.355、下段:山内任天堂No.1 近代の日本で制作されたもう一種類の新しいカルタはトランプである。トランプの解...
一 中国のカルタ (一)日本には中国「紙牌」の痕跡がない 日本のカルタの歴史を考えるとき、まず検討するべきなのは、中国のカルタの伝来であろう。もともとカルタの母国は中国で、唐代(七世紀~十世紀)から...
三 かるた遊技の文化史的意義 (二)日本式かるたと日本の文化史 日本式かるたが社会的に広まったのは江戸時代前期(1652~1704)、第四代将軍徳川家綱の治世以降のことである。それ以前のごく少数の上級の武...
一 子供向けの近代「イロハかるた」の成立 (二)「教育」を冠したイロハかるたの登場 明治二十四年(1891)に東京の神田區元柳原町の山崎暁三郎から『教育いろは』と称される七五調で、四枚一組の、今でいえばラップのようにリズミカ...