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(一)復元計画の樹立

復元三池カルタ
復元三池カルタ(三池カルタ記念館、平成期)

福岡県大牟田市立三池カルタ記念館は、同地が安土桃山時代に日本最古のカルタの制作地であり、「三池カルタ」がその優れた品質から一躍全国ブランドになっていたことを記念して、大牟田市が平成三年(1991)に市立図書館との複合施設として開設したものである。同館は、その開館にあたって、郷土の誇りである「 「三池カルタ」の復元 を試みた。当初は、復元は、来館者による「三池カルタ」の理解を容易にするための展示品を制作するところに主眼があった。極端なことを言えば、一組の展示用のサンプルがあれば良いというのが当初の計画であった。しかし、木版摺りカルタを本格的に当時の制作方法で復元しようというのであれば、一組限りの復元というのは制作の様式からしていかにも不自然であり、ある程度の数量を量産しないと木版摺りのカルタの復元工程が再現できない。そこで、複数個の復元制作という計画に変化し、最終的に百組を制作して有効に活用する方針になったが、当初の復元予算にはその分が含まれていなかったので、初年度は展示用のものを復元し、複数個の制作は次年度以降の予算で行うこととなり、都合五年の計画として設計された。

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