この度、日本かるた文化史の近代編をアップして、安土桃山時代に始まる日本のかるた文化の歴史を書きあげました。もっとも偉大な先行業績である山口吉郎兵衛氏の『うんすんかるた』が上梓されてから半世紀以上の月日がたっています。その後の先人たちの業績にも学び、辛口の私のコメントも取り混ぜて、なんとか「かるた文化通史」を完成できたことを嬉しく思います。内容は細かく区分して、図像史料も多数掲載しましたので、そのひと切れを摘まむような軽い気持でご興味のある部分からご覧いただければ幸いです。

しかし、研究は日進月歩です。この作業を始めた二年前からも、多くの新発見、新主張が現れて、とても勉強になりました。ごく最近も、これまでの歴史理解が覆るような物品史料の発見があり、その新知識に基づいて完結直前の原稿を喜んで修正させていただきました。また、研究の手法でも、デジタル化が急激に進行しています。こうして令和のかるた史研究が始まるのだと実感しています。このウェブサイトもさらに努力しますので、ご活用いただければ幸いです。コロナ禍はなお深刻ですが、負けずに前に進みましょう。ご自愛をお祈りいたします。

令和二年七月

日本かるた文化館館長

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