花牌の流行は過熱して、听用牌も財神牌も八枚づつ使うようになった。さらに加えて、聴用牌と財神牌の両者の特性を兼ね備えたジョーカー兼ボーナスという結構な牌が登場した。これが「絵牌」である。四川省では「駝駝」とも呼んでいる[1]。「絵牌」も四枚から始まってまもなく八枚に増加し、結局、花牌は聴用牌、財神牌、絵牌の合計で二十四枚になった。元来の麻雀牌百三十六枚と合わせると百六十枚であり、史上最多枚数の牌を用いる麻雀となった。

花牌(「春」「夏」「秋」「冬」タイプ)
花牌
(「春」「夏」「秋」「冬」タイプ)

絵牌が登場したとき、まずはそのデザインが問題であった。文字だけの听用牌、人物像の財神牌のどちらにも通じる絵柄が工夫されて「春」「夏」「秋」「冬」、「梅」「蘭」「菊」「竹」(地方によっては「蘭」「竹」「菊」「梅」)」という花シリーズが広く採用された。ほかにもさまざまなデザインが登場した。「天官」「聚宝盆」「猫」「鼠」、「官人」「聚宝盆」「釣人」「魚」などが用いられ、それらしい絵柄が彫りこまれた。四枚の牌の各々が東南西北に対応している。


[1] 榮恵剣『麻將速成和全花様打法』、蜀蓉棋芸出版社、一九八八年、三頁。

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