2-4 江戸中期の読みカルタ遊技 三 読みカルタ遊技の「役」 それでは、ここで、勝敗を決する最大の要素である「役」の説明に移ろう。『雨中徒然草』には百に近い役が紹介されており、その各々が私にはとても興味深いものがある。だが、さすがに数が多くて長文になるし、内容も専門的過ぎるところもあるので、急ぐ読者はこれを飛ばして四の結論的な文章に移ってくださっても結構である。
四 賭博カルタ遊技取締り政策の転換 (一)安永三年十二月の「めくりカルタ」禁圧騒ぎ 師走の街頭風景(『東都歳事記』) 大田南畝は『半日閑話』中で、安永三年(1774)十二月に「此節町にめくりかるた御禁制強し」と書いている。こ...
6-1 江戸かるた文化の残照 三 いろはかるた類の興亡 「ローマ字入りいろはかるた」 (制作者不明、明治初年) 幕末期から明治初年にかけては、江戸で製作されて流行した木版画の「いろはかるた」類では...
近代カルタ文化の研究 第三章 子ども向け、女性向けかるたの消長 Pinterest Instagram Facebook-f < 第二章 骨牌税法の導入と花札の国民娯楽王者化第四章 トランプ、麻雀、...