2-4 江戸中期の読みカルタ遊技 三 読みカルタ遊技の「役」 それでは、ここで、勝敗を決する最大の要素である「役」の説明に移ろう。『雨中徒然草』には百に近い役が紹介されており、その各々が私にはとても興味深いものがある。だが、さすがに数が多くて長文になるし、内容も専門的過ぎるところもあるので、急ぐ読者はこれを飛ばして四の結論的な文章に移ってくださっても結構である。
1-2 鎖国日本への来訪者が見た日本のカルタ 五 ショーベール(Frederic Shoberl) ブロンホフと同時期の出版物であるが、ドイツで通俗的な日本の紹介本が出されている。1821年刊のフレデリック・ショーベール(Frederic ...
4-1 江戸はかるたの王国①「芝居遊びかるた」 三 「絵合せかるた」の誕生と発達 松井頼重『毛吹草』 (正保二年) 「絵合せかるた」は江戸時代の初めに日本に現れた純粋に日本式のかるたである。これを伝えている現存最古の文献は...
一 「譬え合せかるた」と「道斎かるた」 (四)明治年間以降の「道斎かるた」 山城屋版の「道斎かるた」、六十二句の内容は次のようなものである。 「道斎かるた」(山城屋、昭和後期) 「いわしの(二文)[11]」(...