江戸時代~昭和時代、伝統の賭博/遊技系カルタ一覧 ドラゴンカード アラビアのドラゴンカード(マムルーク・カード、トプカビ美術館) ドラゴン・カード 日本に伝来したカルタの母国はポルトガルです。ラテン系の棍棒、剣、聖杯、金貨の四紋標、四十八枚のカルタは、アジアとの交易船に積まれてはるばるとやってきました。四枚のエースのカードにはいずれも龍の絵があるので、ドラゴンカードと呼ばれます。はる か昔、南の海からの潮風の香りを想ってお楽しみください。 「江戸時代~昭和時代、伝統の賭博・遊技系カルタ」の解説はこちらからご覧いただけます。 ドラゴンカード アントワープのドラゴン・カード(CF(不詳)製、16世紀) アントワープのドラゴン・カード(現況)(ボガルデ製、1567年) アントワープのドラゴン・カード(補正済)(ボガルデ製、1567年) スペインのドラゴン・カード(フロレス製、16世紀) ポルトガルのドラゴン・カード(制作者不詳、16世紀) シシリアのドラゴン・カード(ピエトロ・シリベルト製、16世紀) マルタのドラゴン・カード(版木)(制作者不詳、17世紀) マルタのドラゴン・カード(インフェレール製、17世紀) マルタのドラゴン・カード(制作者不詳、18世紀) 「江戸時代~昭和時代、伝統の賭博・遊技系カルタ」の解説はこちらからご覧いただけます。
南部カルタ、黒札及び花巻花札の歴史 一 岩手の郷土史家、太田孝太郎と南部カルタ版木の骨刷り 岩手県盛岡市の岩手県立図書館に、岩手の地方史研究者で、昭和三年(1928)に発行された『南部叢書』、昭和二十六年(1951)に刊行された『盛...
一 歌人絵のある「百人一首かるた」の登場 (七)百人一首かるた絵の起源 以上、江戸時代前期の歌人絵付き百人一首かるたの成立について、現存するかるたの比較分析によって明らかにすることができた。 歌人絵の付いた「百人...
一 トランプ類税法の廃止と新しいカルタ文化の芽生え (五)自主製作のいろはかるた、郷土かるたの湧出 なお、この時期に同じような発想で先行しているのが、元々トランプ類税法の禁止が及ばずに自由な創作が可能であった「いろはかるた」の事例で、昭和後...
二 百人一首歌仙絵の世界での指導権の争奪 (五)江戸狩野派による歌仙絵の主導権の奪取 ここで私が注目したのは狩野探幽である。狩野探幽は、幕府の奥御用絵師という立場を得て、江戸で江戸狩野派を開いた。当時、歌人絵付きの「歌仙手鑑」...
二 十九世紀の麻雀牌(プロト・マージャン) (三)グロバーの麻雀牌の名称と図柄 グロバーが蒐集した牌をどのように呼んだのかは大変に興味あるところである。この種類の牌をマーチャオ(麻雀)、マージャン(麻将)、モーチャオ(摸...
二 火消の家系に伝わった遊技札「ガラ札」 (一)東京の地方札、「ガラ札」の発見 従来の研究では、「絵合せかるた」の中では、江戸の火消しが待機中に遊んだかるた、「ガラ札」が妙に有名であった。発端は山口吉郎兵衛の『うんすんか...