「平成自由花札」には、これらのほかに、タレントなどのPRを目指したコンサートの記念品や、その他アート系や個人の思い付きによるものがある。以下のようなものである。

「花札 京友禅」(ウインドミル、発行年不詳)

「蒼天花・馬札」(大阪商業大学、平成十三年)

「蒼天花・虎札」(大阪商業大学、平成十三年)

「笑点花札」(日本テレビサービス、平成十五年)

「花かるた敷島」(奥野かるた店、平成十五年)

「マスター花札」(ビバリー、平成十五年)

「大入花札ポストカード」(鹿川勝、平成十五年)

「花猫札」(元祖ふとねこ堂、平成十九年)

「胡瓜株札かっぱゲーム」(お化けと生活舎、平成二十一年)

「8bit花札」(タンサン株式会社、平成二十五年)

「2ちゃんねる花札1」(製作者、発行年不詳)

「2ちゃんねる花札2」(製作者、発行年不詳)

「カンブリア紀古生物花札」(カンブリ屋、平成二十六年)

「こいこい花札」(コクヨS&T、平成二十六年)

「タバコ花札」(大石天狗堂、平成二十六年)

「トランプ花札」(大石天狗堂、平成二十六年)

「香菜札」(花澤香菜(平成二十六年ライブ)、平成二十六年)

「はにゃ札」(petit cercle(プチセルクル)、発行年不詳)

「吉本笑い札」(吉本倶楽部、平成二十七年)

「猫花札★デラックス」(petit cercle(プチセルクル)、平成二十八年)

「水樹奈々花札」(LIVE ZIPANGU、平成二十九年)

「虫札(虫花札)」(シーラケース、平成二十九年)

「錦札」(スタジオアーツ錦(にしき)事業部、平成三十年)

「錦花札」(スタジオアーツ錦(にしき)事業部、平成三十年)

こうして出現した平成年間(1989~2019)の新作カルタ、かるたの世界はまさに百花繚乱であり、しかも年々新規に登場するものが増えている。これらの中には、独自の遊技法の提案を持つものもある。これがトランプ類税廃止の効果であり、花札に新しい可能性が見えてきたことを意味する。このサイトでは、ギャラリーに、「平成自由花札」のページを作り、ここに挙げた新発想の花札で手元に有るものを残らず見ることができるようにしたので、自由に楽しんでいただきたい。


[1]  江橋崇「かるた」『国語三下あおぞら』、光村図書、平成二十三年、七四頁。

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