二 『雨中徒然草』が示す江戸時代中期の読みカルタ遊技 (三)「七まい金入」札の意味すること 七枚の「金入り」札 (左より「アザ」「青三」「太鼓二」「青二」 「青キリ」「青馬」「釈迦十」、右端の札は除く) もう一箇所注意するべきなのは...
一 トランプ類税法の廃止と新しいカルタ文化の芽生え (五)自主製作のいろはかるた、郷土かるたの湧出 なお、この時期に同じような発想で先行しているのが、元々トランプ類税法の禁止が及ばずに自由な創作が可能であった「いろはかるた」の事例で、昭和後...
二 歌合せかるたの遊技法 (二)「上の句札」を吟誦する遊技法の導入 その後「歌合せかるた」の遊技法は、「上の句」のカードを場に出すのではなく読み手が独特の装飾音声が加わった「吟誦」、つまり音節の引き延ばしと言...
朝鮮の花札、「花闘」 三 日本植民地時代の取締当局者による研究 金櫕根『朝鮮賭博要覧』、共榮社、大正十五年。 大正年間については、大正十五年(1926)に公刊された金櫕根著の『朝鮮賭博要覧』が著名である。...
二 百人一首歌仙絵の世界での指導権の争奪 (一)菱川師宣『小倉山百人一首』の百人一首絵改革 菱川師宣『小倉山百人一首』表紙(国会図書館本、延宝八年) だが、崇徳院の上畳の不在は歌人図像付きの「百人一首かるた」の始期を物語るとしても、...