二 『雍州府志』巻七、「賀留多」の解読 (五)「賀留多」第三文節、②遊技法「読み」 読みカルタ遊技図(「邸内遊楽図屏風」、サントリー美術館蔵) 『雍州府志』の記述は、次に遊技の方法に進む。そこでは、「読み」と「合せ」が紹介さ...
二 十九世紀の麻雀牌(プロト・マージャン) (九)江橋崇の麻雀牌 日本のカルタ史の研究者である私、江橋崇は、中国のカルタである馬弔(馬吊)紙牌の歴史を検討していくなかで、馬弔(馬吊)紙牌から麻雀紙牌を経て麻...
二 うんすんカルタ図像の比較研究 (七)「ウン」と「スン」 ウンの札(上・蝙蝠龍、下・火焔龍) 残っているのは「ウン」と「スン」である。「ウン」は七福神の図像であり、「ハウのウン」は大黒天、「イスのウ...
三 歌仙絵画の変遷に関する誤まった解釈の是正 (二)崇徳院の上畳の問題への無理解 なお、私が問題提起した崇徳院の上畳の問題について、「従来は、滴翠美術館の伝道勝法親王筆かるたを筆頭として、ごく早い時期の肉筆かるたの特徴とさ...
二 大正末期の新輸入品、麻雀の伝来 (三)日本国内での麻雀の流行 「麻雀」は、まず関西で流行した。大正年間には、多くの情報が関西から発信されたし、麻雀牌の輸入や国産化でも関西が一歩先にいた。それが、徐々に東...
一 歌人絵のある「百人一首かるた」の登場 (五)「諸卿寄合書かるた」は土佐派の細密絵 諸卿寄合書かるた・収納箱(江戸時代前期) 「諸卿寄合書かるた」は、徳川将軍家の末裔の女性が所蔵していて、没後の遺品整理で売り出されたものを私...