二 うんすんカルタ図像の比較研究 (三)紋標「ハウ」と「イス」中央の菱形 もともと南蛮カルタでは、紋標「ハウ」と「イス」の数札では、「二」から「九」までのすべての札で、棒や剣の図像が交差する中央部分に黄色の菱形の模...
一 「歌合せかるた」の広まり (一)歌合せかるたは女性の遊技具 古今和歌集加類多(制作者不明、 三池カルタ・歴史資料館蔵、江戸時代中期) 蛤貝の貝殻は一対の相手としか合わないことが、夫婦の末永い和合を願う...
一 子供向けの近代「イロハかるた」の成立 (二)「教育」を冠したイロハかるたの登場 明治二十四年(1891)に東京の神田區元柳原町の山崎暁三郎から『教育いろは』と称される七五調で、四枚一組の、今でいえばラップのようにリズミカ...
二 『雍州府志』巻七、「賀留多」の解読 (三)「賀留多」第二文節、カルタ札の「紋標」と「紋標数」 続いて第二文節の「凡賀留多有四種紋、一種各十二枚通計四十八枚也、一種紋謂伊須、蛮國稱釼曰伊須波多、此紋形似釼、自一數至九、第十画法師之形是表...
絢爛たる暗号?・百人一首発祥論著作の読書感想 (一)絢爛たる暗号、百人一首の謎、百人一首の秘密、百人一首の呪 百人一首という歌集には、よく分からないことが多い。記録では、藤原定家が姻戚関係の宇都宮頼綱(よりつな)に提供した個人的な選歌集が元ではないか...