MONOGRAPH Namban Carta: Resurrected after 450 Years Takashi Ebashi English/Japanese 次のページ 1 2 3 4 5 6
一 「譬え合せかるた」と「道斎かるた」 (五)「道斎かるた」の歴史 これらの比較から、何点か検討するべき点が見えてくる。 江戸時代中期の「譬え合せかるた」と「明治期譬え合せかるた」を合わせると百十三の諺になる...
6-1 江戸かるた文化の残照 三 いろはかるた類の興亡 「ローマ字入りいろはかるた」 (制作者不明、明治初年) 幕末期から明治初年にかけては、江戸で製作されて流行した木版画の「いろはかるた」類では...
二 自由花札の時代の様相 (二)かるたのトレーディング・カードとしての活用 もう一点注目されるのは、平成年間(1989~2019)に入って、花札の四十八枚をすべて制作するのではなく、その中の何枚かに限って制作する場合...
二 「めくりカルタ」遊技の歴史 (二)「めくりカルタ」の遊技法 「めくり」の遊技法はフィッシング・ゲームであり、そこに、簡単な「手役」が添付された。また、江戸の遊技文化の中心地の一つである吉原で開発された...
一 歌人絵のある「百人一首かるた」の登場 (四)「浄行院かるた」は『素庵百人一首』由来 浄行院かるた・収納箱 (白洲正子旧蔵、『百人一首』) 以前から図像データが公開されているもう一つの江戸時代前期の「百人一首かるた」が「浄行院...
四 賭博カルタ遊技取締り政策の転換 (三)長期間の幕政の転換と儒学者中井竹山の影響 松平定信政権が展開した新政策の中で、賭博遊技のあり方に特に関連するのは治安の回復と風紀粛正であった。天明年間には、気候変動によって農業が不振...