ハーグレーブ『プレイング・カードの歴史』 二十世紀の世界のカード研究者の世界で最も高い評価を得ていた著作の一つが、1930年に刊行されたキャサリン・ペリー・ハーグレイブ(Catherine Perry Hargrave)の『プレイング・カードの歴史』である。同書はU.S.プレイング・カード社付属博物館の事業の一環として...
ロバート・スチュワート・ キューリン 明治年間に日本のカルタを研究したもう一人の外国人がアメリカの民族学者、ロバート・スチュワート・キューリン(Robert Stewart Culin)である。キューリンはアメリカの万博協会のスタッフとして採用されて博覧会展示を担当する事務官であったが、在米中国人社会の生活やアメリカ先...
ベルショー『花札』表紙 C.M.ベルショー(C.M.Belshaw)は、パーマーと同時期に横浜に滞在していた人であり、パーマーの報告の一年後、明治二十五年(1892)九月に、遊技法「八八」の英文の入門パンフレット、“HANA FUDA,The Japanese Flower Game, more commonly kn...
メイ・ファン・レンセラー この時期に、日本には来たことがないが、日本のカルタの海外での紹介に功績があったのが、アメリカのメイ・ファン・レンセラー(May van Rensselaer、通称はジョン・キング・ファン・レンセラー夫人(Mrs. John King van Rensselaer)という女性である。レンセラーは...