江戸期かるた文化の研究 6-3 開国後の日本で外国人の眼に映じた日本のカルタ アメリカに渡った明治期日本のかるた(ハーグレーブ『プレイング・カードの歴史』) 一 欧米人のコレクションに納まった日本のカルタ 二 ウィリアム・エリオット・グリフィス 三 ルドルフ・ランゲ 四 ヘニング・ルドルフ・フェルディナント・レーマン 五 エドワード・シルヴェスター・モース 六 バジル・ホール・チェンバレン 七 メイ・ファン・レンセラー 八 ヘンリー・スペンサー・パーマー 九 C.M.ベルショー 十 ロッセツ・ウチヤマ 十一 ポール・エーマン 十二 ロバート・スチュワート・キューリン 十三 キャサリン・ペリー・ハーグレイブ 十四 小括
二 『雍州府志』巻七、「賀留多」の解読 (一)『雍州府志』巻七、「賀留多」 「賀留多」(『雍州府志』、貞享三年) まず議論の基本的な骨組みの問題であるが、対象となるのは、『雍州府志』の中の「賀留多」に関する三百六十三...
六 江戸期の庶民文化と「百人一首」 (三)地方版かるた遊技の一種、会津の「下の句かるた」 ここで奇妙なのは会津地方である。この地域では、幕末期(1854~67)までに、下の句を読んで下の句札を取る「下の句かるた」と呼ばれる遊技法が...
三 江戸中期まで盛んだった歌貝(續松)遊技 (一) 歌貝(續松)仕様の百人一首かるた(吉田家旧蔵)の出現 江戸時代中期(1704~89)、後期(1789~1854)の百人一首かるた遊技の盛衰を扱う上で外せないのが、歌貝(續松)遊技の衰退である。こ...
一 トランプ類税法の廃止と新しいカルタ文化の芽生え (五)自主製作のいろはかるた、郷土かるたの湧出 なお、この時期に同じような発想で先行しているのが、元々トランプ類税法の禁止が及ばずに自由な創作が可能であった「いろはかるた」の事例で、昭和後...
五 かるた、カルタ史研究の高まり (二)史料の蒐集を活用する研究の進展 この時期の研究のもう一つの大きな特徴は、山口吉郎兵衛がそれまでの文献史学の枠を越えて展開した、カルタ類の蒐集を基礎にした研究という方法論の展...